日本歯科医師会会長選挙特集 次期リーダーへの道(2)

◆当選までの流れと選挙活動
 日本歯科医師会会長予備選挙の正式な手続きとスケジュールは次の通り。
 まず、昨年10月末に選挙人が選出された。選挙人は142人の日歯代議員に加え、全国の都道府県歯科医師会で選出された492人の選挙人、あわせて634人からなる。当選の条件は有効投票総数の過半数を獲得すること。12月2日に選挙の実施が公示され、今年1月6日から11日の間に、高橋英登氏、小林慶太氏、柳川忠廣氏の順に三氏が立候補の届出を行った。
 11日以降、三氏の演説映像が20日まで選挙人に公開されたのち、2月3日に投票用紙が発送され、2月14日に郵送投票を締め切り開票が行われる。もし三氏のいずれも過半数を満たさなければ上位2名による再投票が行われ、3月3日に締め切り開票が行われる。
 この結果は3月16日の代議員会で報告され、4月17日から19日の期間に当選者が理事・監事候補者を提出。6月15日の定時代議員会で理事・監事が選任され、翌16日の定時代議員会終了後に第1回理事会が開かれて代表理事(会長)が選出される。

 現在の会長選挙制度は、臼田執行部当時の不祥事を背景に平成16年に「日歯改革検討委員会」(水野肇委員長)を設置して協議し、広く会員の意向を反映することを目的に当時140人だった選挙人を大幅に増員し、平成18年から新制度を始めて現在に至っている。したがって、立候補者が自分の政策を選挙人に周知させるためには、以前より多くの時間とエネルギーが必要になった。今回の選挙では3人の候補者がいつからどのような方法で選挙活動を進めているのか。
 三氏の中で公式の場で最初に口火を切ったのは、昨年9月29日に行われた日歯定例記者会見の質疑の中で立候補を表明した柳川忠廣氏だった。(つづく)

カテゴリー: 医療団体   パーマリンク

コメントは受け付けていません。