「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」原発事故の影響を歯牙から調査する研究などが注目を集める

 1月7日、第28回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」(日本歯科医学会主催)が、東京・市ヶ谷の歯科医師会館大会議室で開催された。
 同会(集い)は歯科医学の発展のために臨学産共同も含め、専門領域を越えて研究の活性化を図ることを目的に開催され、今回は10題の学術的なテーマに加え、日本歯科商工協会の山中通三会長を演者に迎え「新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョンについて」の発表が行われた。
 特に注目を集めたのは井上一彦氏(鶴見大学歯学部探索歯学講座)による発表で、福島第一原発事故に伴い放射されたプルトニウム239、ストロンチウム90の歯牙における蓄積量を調査し人体への影響を推定しようとする試み。会場からは、抜去歯牙の収集方法や分析結果の扱いについて慎重を求める意見も挙がり、実施にあたりさまざまな課題はあるものの今後の進展が注視された。
日本歯科医学会のホームページ

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