都歯科医師会の臨時代議員会、選挙人選出方法について異論も

 社団法人東京都歯科医師会(浅野紀元会長)は7月5日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館大会議室で第179回臨時代議員会を開催した。提出された議案は公益法人社団法人移行認定申請にともなう定款・施行規則の改正に関わる全10議案で、いずれも協議ののちすべて可決承認された。
 第10号議案では、日歯会長予備選挙に伴う選挙人の選出方法については「出身校別会員数に応じて選出する方法」を選択し議事に諮った。
 都歯の選挙人は82人が予定されている。岩永克美代議員(西多摩)は、「57地区ごとに選挙を行い、その投票結果を按分したものを選挙人に委託するべきである」と提案した。また、市川代議員(八南)は、「出身校別に振り分ければ同窓会員数によって偏りが出ることは明らかである。本来の直接選挙に近い形を選択するべきではないか」と述べた。
 これに対し浅野会長は、「岩永代議員の方法は費用がかかる上に会長候補に対する理解不足が危惧される」と考えを示した。
 岩永代議員は、「会費を払っている一人一人の会員から意見が出てくることが重要であり会務への関心が高まることにつながる。手間がかかることは理由にならない」と述べた。市川代議員は、「地区歯科医師会では直接選挙という公平な方法がすでに実施されている。都歯の考えは現状とかけ離れている」としたが、執行部提案の方法で可決承認された。

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