診療報酬支払基金が「審査支払制度等の見直しに関する要望」を厚生労働省に提出

 社会保険診療報酬支払基金は、厚生労働省保険局の木倉保険局長に宛てて「審査支払制度等の見直しに関する要望」を提出したことを公表した。
 要望書の内容は、1)電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項、2)審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項、3)支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望、の3項目。1)については、電子レセプトの普及が進んできたことを受けて、オンライン請求に対応している医療機関については、返戻再請求や再審査等の申し出もオンラインによる取り扱いとするよう求めている。また、現状では「記載要領」が紙媒体を前提としたものの準用となっているため、電子レセプトの特長を活かしきれていないとして、添付資料の電子化やフリガナの記録等について、電子レセプト向けの「記載要領」及び「記録条件仕様」に見直し、猶予期間を設けつつ段階的に実施してもらいたいとしている。
社会保険診療報酬支払基金のホームページ

▼要望書の項目
1) 電子レセプトに係る事務を円滑に行うための改善事項
 1 審査支払機関への返戻再請求及び再審査等の申出の電子化
 2 電子レセプトに則した記載要領(記録条件仕様)の見直し
 3 災害時の請求支払を円滑に行うための危機管理体制の構築
2) 審査支払に関する業務処理の質を向上させるための改善事項
 1 保険薬局における被保険者証での患者の受給資格の確認
 2 地方厚生局から審査支払機関への情報提供の改善
 3 保険医療機関の診療報酬請求権の消滅時効の起算日の見直し等
3) 支払基金の事業運営を改善するための見直しに関する要望
 1 特定健診等決済代行業務の円滑実施のための制度改正
 2 出産育児一時金の直接支払に係る事業拡大

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