松本市の金峯山牛伏寺で骨堂跡から4,208本の歯が出土、松本歯科大学の学生らが調査

 松本市内田の金峯山牛伏寺で骨堂跡の発掘調査が行われ、4,208本という大量の人間の歯が出土した。
 松本歯科大学では、口腔解剖学第一講座の金銅英二准教授の指導のもと、塚崎敬介さん、森川嘉幾さん、山﨑正憲さん、長田憲幸さんら歯学部の学生4人が出土した歯の調査を行い、結果を11月1日に同寺で行われた報告会で発表した。
 調査の結果、歯は切歯から大臼歯まで幅広く認められ、多くの歯が咬耗しており、一部の歯には大きな齲蝕や歯石沈着が認められた。歯と併出した貨幣は寛永通宝、文久永宝に加え仙台通宝と思われる鉄銭もあり、江戸時代を通して1600年頃から1870年頃までのものと考えられるという。生前に齲蝕や歯周炎に罹患して抜けた歯を、健康祈願等のため骨堂に納めたと考えられ、同大学では今後、放射性炭素年代測定などを用いて歯の詳細な年代を探る予定としている。
松本歯科大学のホームページ
※画像及び資料提供/松本歯科大学広報課

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