「歯科専門職の資質向上検討会」開催、歯科技工士国家試験の全国統一化を議論

 厚生労働省は11月27日「歯科専門職の資質向上検討会」を開催し、歯科衛生士法と歯科技工士法の一部改正、歯科医師臨床研修等についての討議を行った。
 注目されるのは長年の懸案であった歯科技工士国家試験の全国統一化に方向性が示されたこと。歯科技工士免許は、昭和57年の歯科技工士法の一部改正により厚生労働大臣免許となったが、実際の試験については歯科技工士養成施設が所在する都道府県知事が行うままとなっている。
 今回の資料では歯科技工士国家試験を全国で統一し、国が実施主体となるよう歯科技工士法を改正する方向性が明確に示されている。ただし、歯科衛生士国家試験と同じく、実際の試験に関する事務やその後の登録制度等については、厚生労働省令により指定する者(指定試験機関)が行うことが妥当ではないかとされている。今後、検討会の中に「歯科技工士ワーキンググループ」を設置し、平成26年春頃を目途に意見書を医政局長へ答申するスケジュール案が示されており、全国統一試験が実施されるのは、最速でも平成27年のこととなりそうだ。
厚生労働省のホームページ

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