日本歯科医師会がNHK「ゆうどきネット」に苦言、意見書を提出

 日本歯科医師会は12月20日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で定例記者会見を開催した。報告に立った柳川忠廣常務理事は、NHKテレビの「ゆうどきネットワーク」で放映された「画期的な歯の新素材」の内容に問題があるとして、NHK首都圏放送センターに意見書を提出したことを明らかにした。
 同番組では11月29日に「義歯革命!?画期的な新素材」として、10月1日より保険適用が認められた山八歯材工業株式会社の歯科材料「ウェルデンツ」を取り上げ、保険適用が認められない脱着式の冠やブリッジ、有床義歯に使用した術式を紹介した。その中で「有床義歯以外の前歯であれば3千円程度で保険適用される」としたことについて、「保険適用が認められないものに保険が効くという誤解を与える危険が強い」と指摘した。また、紹介した術式についても「歯科医学的には適切な治療方法とは認知されていない」とし、12月18日付けの文書で同局に対して意見書を提出していた。

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