中央社会保険医療協議会・総会、含漱剤の保険適用除外の提案に診療側委員が反発

 12月25日、厚生労働省において、第266回中央社会保険医療協議会・総会が開催された。平成26年度診療報酬改定について、支払側・診療側双方からの意見が資料をもって示されたほか、診療側では医科の鈴木委員と日歯の堀憲郎委員が意見を述べた。
 また、行政刷新会議等から「市販品類似薬について健康保険の適用除外にすることを検討すべきである」との指摘があったことを受け、厚生労働省事務局が「単にうがい薬のみを処方する場合を保険の対象から除外してはどうか」という提案を行ったことに対し、診療側委員からは異論が相次いだ。
 歯科の状況を問われた堀憲郎委員は、「抜歯後や切開、手術といった観血処置の後に含漱剤を単独で処方するケースは少なくない。それらは診断に基づき医学的見地から治療の一環として行われるものである」とし、「含漱剤とはいえ副作用等も明記されており、薬剤情報提供の中でそれらの指導も行われている」と状況を説明。また、「提案自体が理解できないが医療現場の実態を把握するとともに慎重な対応が求められる」として反対意見を強く表明した。

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