説明できない舌痛のような主訴に対する診断など―「精神科リエゾン歯科診療」勉強会

 「精神科リエゾン歯科診療」勉強会が6月3日、東京医科歯科大学歯科棟内の演習室で開催された。歯科と精神科の連携(リエゾン)診療を実践している施設間で協力し、症状に精神的な要因が関わっていると思われる症例を中心により良い治療のあり方を勉強する。
 第6回となる今回は「リエゾン歯科診療の概要と口腔外科・補綴科から見た特徴」をテーマに、「口腔外科からみた精神科リエゾン診療」(和気裕之氏/東医歯大非常勤講師)、「補綴科からみた精神科リエゾン診療」(島田淳氏/神歯大非常勤講師)の2題が講演された。
 和気氏は、説明のできない舌痛のような主訴に対し、いずれの患者も身体的要因と精神・環境・性格的な要因の二つの軸で診断することが必要であるとし、心理面の配慮が必要な患者を把握する時のポイントとして、①自覚症状と他覚所見の乖離を判断する、②全身症状がたくさんあることに注目する、③その症状でどの程度社会に適応できているかを確認する、④可能な限り病歴を聞く、の4点を挙げた。

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