愛媛大会の会計問題に質疑集中、文科省は長野大会の主催降りる―日本学校歯科医会・臨時総会

 日本学校歯科医会の第88回臨時総会が9月16日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で開催された。
 日学歯は本年10月に長野県で第79回全国学校歯科保健研究大会の開催を予定しているが、文部科学省より第75回愛媛大会の不適切な決算処理を指摘され、長野大会の主催を降りるという異例の事態となっている。文部科学省は当時会計を担当していた愛媛県歯科医師会が約688万円の余剰金が発生していたにも関わらず、収支同額に改ざんしたと指摘している。臨時総会ではこの件に関する報告と今後の対応について質疑が集中した。
 「今回の通知は愛媛県歯による剰余金の改ざんに端を発しており、当事者は清水惠太会長である。当時、県歯会長を務めていた以上何らかの責任を取るべきではないか」(奥田稔代表会員)、「長野大会後に進退を決めるとのことだが、それはいつなのか。会長職を辞して後任に任せるべきではないか」(石川文一代表会員)など厳しい意見が相次いだが、清水会長は「今回の件についてはお詫びするが責任の取り方にもいろいろある。次年度に再び正常化するよう、まず長野大会を適正に運用し改善後の形を示すことがわれわれの責任と考えている」との回答に終始した。

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