抜歯器具、アスピリンの歴史など演題に―日本歯科医史学会・学術大会

 日本歯科医史学会(渋谷鑛理事長)の第43回総会・学術大会が10月3日、東京・湯島の東京ガーデンパレスで開催された。
 特別講演では、坂下英明氏(明海大学歯学部病態診断治療学講座教授)を講師に招き「抜歯器具〜その奇妙なものたちの物語〜」が行われた。
 また、会長講演では、見﨑徹氏(日本大学歯学部歯科麻酔学講座教授)が「痛みに関する2剤の変遷」と題し、解熱・鎮痛の際に広く使用されアスピリンの製品名で知られるアセトアミノフェンについて、紀元前から用いられていた歴史的経緯を解説。1971年に薬理作用が解明されて以降、発売から110年経った今も生産が続けられていること、現在は解熱鎮痛薬だけでなく抗血小板剤として用いられていることなどを紹介した。一般演題は全29題が終日にわたり発表された。

カテゴリー: 学会・イベント   パーマリンク

コメントは受け付けていません。