「〝食べる〟を支えるという概念の拡大を」―日本歯学系学会協議会の公開シンポジウム

 日本学術会議歯学委員会・日本歯学系学会協議会主催の公開シンポジウム「これからの歯科医療を見据えた人材育成の在り方について」が2月20日、東京・旗の台の昭和大学旗の台キャンパスで開催された。
 あいさつに立った古谷野潔委員長は、「これからの医療連携、地域連携を見据えた人材育成について、領域を超えた協議を行うことに大きな意義がある」とし、宮崎隆理事長は「歯科を取り巻く環境の変化に対応し、明るい未来に向けてポジティブな議論を期待したい」と述べた。
 総合討論に先立ち、東京大学高齢社会総合研究機構の辻哲夫特任教授は講演「超高齢社会への日本の対応と歯科医療の在り方について」の中で超高齢社会における医療と福祉の在り方について述べ、歯科に求められる役割として「高齢者の増加に対応するために医療界はすでに治す医療から支える医療(在宅医療)へと重点をシフトしている。歯科においても歯の治療にとどまらず、〝食べる〟ことを支える概念を拡大することが求められる」と述べた。

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