ミールラウンドと口腔リハビリをテーマに多職種が参加―日本訪問歯科医学会

 第16回日本訪問歯科医学会が11月6日、東京・お茶の水のソラシティカンファレンスセンターで開催され、約500名の歯科関係者が参加した。メインテーマは、「ミールラウンドから口腔リハビリテーションまで〜世界に誇る訪問歯科診療〜」。午前のシンポジウム「病院・介護施設でのNST・ミールラウンドの実際」では、多職種がそれぞれの視点から考えを示した。
 管理栄養士の阿部貴代氏(永生病院・東京都)は、「経管から3食経口摂取に完全移行でき栄養状態が改善しても、食形態がミキサー食のままではやはり心残りがある。噛んで食べるには歯科関係者を含むミールラウンドが必要」と述べた。歯科衛生士の今井美季子氏(わかくさ竜間リハビリテーション病院・大阪府)は、「永遠の課題は水分摂取。不足を補うにはどうしても経管に頼らざるを得ないのが現状」とし、歯科医師の糸田昌隆氏(同)は、「栄養ケアマネジメントはすべて〝骨格筋量が生命予後を左右する〟という結論に行き着く。ポイントは歯科が参加して食事場面の観察・評価をすること」と問題提起した。

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