日本歯科医師連盟、米山武義氏を講師に招き役員勉強会

 日本歯科医師連盟は5月19日、定例記者会見に先立ち、米山武義氏(日本老年歯科医学会専門医・指導医、日本歯周病学会専門医)を講師に招き役員勉強会を行った。米山氏は講演の結びに、「国民の急速な高齢化にともない管理する歯は急増する。歯科医療が担う役割はさらに広がると考えるべきである。〝入口良ければ終り良し、終り良ければすべて良し〟をこれからも実践していきたい」と述べた。
 講演後に高橋英登会長は、「300床以上の病院に歯科を配置することをひとつの目標として考えたい」としたが、この点について米山氏は、「いま問題となっているのは急性期から慢性期に至る間に口から食べられないまま病院を出されてしまうこと。患者さんの栄養状態を見守り口から食べられるようにして在宅や施設に返すための人材がいない」とし、「病院内に口腔外科とは異なり、感染症予防と食べる機能を支える歯科を設置することが必要」と課題を示した。

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