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高橋英登氏「豊かな歯科界の実現めざす」、選挙報告会にて抱負を表明

 2月14日に日本歯科医師会の次期会長予備選挙の開票が行われ、高橋英登氏が有効投票の過半数を獲得して当選が決まった。選挙権者総数634人による投票総数は630票。このうち有効投票数は628票(無効票2票)。各候補者の得票数は次の通り。敬称略。 高橋英登 319票(当選) 柳川忠廣 283票 小林慶太 26票 同日夕に高橋英登氏は選挙報告会を開き、集まった支援者に謝辞を述べた。 高橋 過半数を獲得して当選させていただきました。本日お集まりいただきました皆さまのご支援ご指導がなければ今日の日を迎えられなかったと思います。自分自身頑張ったとは思いますがまだまだ足りない点があったと反省しております。第一関門は通過しましたが、正式な会長就任まで引き続き気を引き締めていきたいと思います。  私は会長になりたくて手を挙げたわけではありません。歯科に対する思いを遂げたいから手を挙げたわけですから、まだ目的を達成したわけではありません。私は多くの若い人が目指してくれる歯科界を成就したいと思っています。これまでは連盟の仕事が中心で、社団の仕事についてはまだ勉強しなければならない点があります。皆さまのご指導をいただきながら、「高橋を会長にしてよかった」と6万8千会員から言っていただけるような歯科界を作っていきたいと思います。これからもよろしくお願いします。 つづいて報道陣からの質問に次のように答えた。 ▼会長に就任して第一に取り組みたい課題は? 高橋 歯科医師を豊かにすること、それは経済的な面だけでなくマインドも含めてのことです。今は決して豊かではありません。それが未入会対策の第一歩と考えています。それを第一関門として乗り越えていきたいと考えています。 ▼政策で競う選挙が期待されましたが振り返ってどのように感じましたか 高橋 「チーム高橋」が終始貫いたことは、相手を誹謗中傷しないクリーンな選挙に努めることでした。候補者の三人の間では、政策で戦おうということを常に申し合わせていました。選挙に関して改善しなければならない点は多々あろうという気はしています。本来であれば会員にもっと身近な選挙にすべきではないか、自分が会長を選んだのだと思えるような選挙にしなければならない、それが歯科界が一丸となる大きな要素ではないかと思います。今回の選挙に関しては、候補者全員が政策を前面に立てた選挙になったものと思っています。 ▼選挙活動の中でどのような手応えを感じましたか 高橋 全国を回る中で勉強になったのは現場を知ることの大切さでした。東京のことはある程度わかっていても、地方の小規模県の先生とお話をすると様々な違いを感じます。500人近い選挙人の先生とお会いしてご意見を伺いましたが、もっと現場の声を直接聞いて政策に反映しなければいけないと痛感しました。その中で、多くの先生から社団と連盟が分かれていることのマイナスもご指摘いただきました。この点も含め、より多くの会員の意見を反映させながら会務を進めなければならないと感じました。 ▼喫緊の課題は何だと思いますか 高橋 歯科界が疲弊していることは明らかです。特に物価の高騰を背景に歯科材料や水道光熱費などの経費が増え続ける一方で、歯科医療費はまったく上がっていません。これで財界から従業員の給料を上げるよう要望されても応えることは困難です。診療報酬を上げるか、補助金を求めるか、いずれにしてもこの問題を解決することが喫緊の課題です。トリプル改定への対応をスタートしなければならない時期ですが、これまで改定への出遅れ感は否めませんでした。疲弊解消の第一歩として早急に取り組みたいと考えています。

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日歯会長予備選挙、高橋英登氏が当選

 次期の日本歯科医師会会長を決める予備選挙の結果が開票され高橋英登氏が当選した。 得票数は、高橋英登氏 319票、柳川忠廣氏 283票、小林慶太氏 26票。

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月刊 『DENTAL VISION』 2023年2月号を発刊しました

◆特集 これからの歯科大学・歯学部同窓会の役割 ―在校生や大学にとって意義あるサポーターの姿とは  /岩手医科大学歯学部同窓会/三善潤 会長  /奥羽大学歯学部同窓会/渡辺友彦 会長  /東京歯科大学同窓会/澁谷國男 会長  /明海大学歯学部同窓会/中村睦夫 会長  /新潟大学歯学部同窓会/有松美紀子 会長  /愛知学院大学歯学部同窓会/池山正仁 会長  /鶴見大学歯学部同窓会/竹内千惠 会長 ◆メッセージ  日本学校歯科医会、川本強会長が今期限りで退任を表明  /公益社団法人日本学校歯科医会・川本強会長 ◆TOPICS ◇新型コロナウイルス感染症、5類引き下げへの対応/日本歯科医師会 ◇「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」/日本歯科医学会 ◇日本学校歯科医会の次期会長に、柘植紳平副会長が立候補を表明 ◆巻末カラー ◇現役歯科美女図鑑/田畑綾乃さん ◇アラデンカルチャークラブ/「刻字作家」伊藤智丹(保太郎)さん ◇編集部突撃レポート/第6回美容・健康食品EXPO ◇緑風荘病院管理栄養士の食支援日記/社会福祉法人緑風会 ご購入はこちら(シエン社の該当ページ)

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日本歯科医師会会長選挙特集 次期リーダーへの道(9)政策の論点 クオリティーと独自性

 7年ぶりの選挙で複数の候補者が立候補しているとなれば、これからの日本歯科医師会をどのような政策でリードしようとしているのか、政策論で選ばれることが期待される。3候補の政策は、テーマは共通するところもあるが実現への道筋はもちろん異なっている。選挙人の先生方がどの点を評価して投票するかが注目されるところだ。  その政策に求められるのは、どれだけ検討を重ねて実効性を高めているかという質の問題、そして、この人しかいないという独自性、発想力ではないだろうか。前回、小林慶太氏の国民皆歯科健診導入への道筋について触れたところ、早速資料提供していただいたので参考に紹介する。高橋英登氏にも柳川忠廣氏にも、選挙人だけでなく広く会員に向けてわかりやすく政策を提示していただければと思う。  とはいえ、選挙は数で決まる。郵送投票の締切(2月14日)を考えれば多くの選挙人の方々の判断はほぼお決まりではないかと思う。1月8日の柳川氏の応援集会で登壇した日歯の堀憲郎会長は「個人の考えが基本でありますし、候補者の説明、考え方を理解した上で判断をしていただくことを前提に申し上げますが」と切り出した。これこそ選挙のあるべき姿であろう。まさに正論である。できうるならば、柳川氏の政策のどこを評価して支援を決めたかまで話していただきたかったのが残念だ。

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日本歯科医師会会長選挙特集 次期リーダーへの道(8)政策の論点 会長選挙制度改革

 投票用紙は2月3日に発送されたので、すでに全国の選挙人の先生方の手元に届いているはず。投票の締切は2月14日(火)で当日開票される。いずれの候補者の政策がこれからの日本歯科医師会のあり方にふさわしいのか、真剣に検討していただくことが望まれる。  さる2月5日には、小林慶太氏が2回目のZOOM配信で自身の政策を発表し、チャットの質問に答えた。テーマは国民皆歯科健診の方向性と、日歯会長選挙のあり方について。選挙制度は日歯会員による全員投票を目標とした場合の方向性が提案された。デジタル技術の普及によって「郵送費用がかかるからできない」という理由はもう通用しない。全員投票方式は未入会対策にも効果があるのではないか。  選挙運動は佳境にある。高橋英登氏は手弁当で全国の選挙人をまわり、柳川忠廣氏は多くの支援を受けて電話によるきめ細かいPRを展開していると伝え聞く。その一方で、小林氏のネット選挙活動がいったいどれくらいの支持を集めることができるのか。その結果次第では、今後の日歯会長選挙のあり方が大きく変わるかもしれない。

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