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日本歯科医学会「歯科診療行為のタイムスタディー調査2016年版」を発表

 日本歯科医学会は7月10日、「平成29年版新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョン」および「歯科診療行為のタイムスタディー調査2016年度版」の発行記念会を東京・市ヶ谷の歯科医師会館で開催した。  「平成29年版新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョン」についてはビジョン作成ワーキンググループ座長の興地隆史氏(東京医科歯科大学教授)、「歯科診療行為のタイムスタディー調査2016年度版」についてはワーキンググループ座長の小林隆太郎氏(日本歯科大学教授)がそれぞれ概要を説明した。  このタイムスタディー調査は外来で行う診療行為に要する時間を人件費に換算したもので、小林氏は、「本調査だけで社会保険診療報酬に強く言及することは適切でない。このドクターフィー的要素以外にスタッフの人件費や材料費などホスピタルフィー的要素を踏まえた総合的な分析でなければならない」と今後の課題を示した。ホスピタルフィー的要素には、医療従事者の人件費、診療器材、材料費、技工料、施設運営に伴う必要経費などがある。分析によれば、東京都内診療所の1時間当りのホスピタルフィーは13,207円と試算されるという。

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