月別アーカイブ: 10月 2017

「ライフコース・アプローチ」テーマに基調講演―全国学校歯科保健研究大会

 第81回全国学校歯科保健研究大会が10月26日、27日の両日、青森県青森市のリンクステーション青森(青森市文化会館)で開催された。メインテーマは『「生き抜く力」をはぐくむ歯・口の健康づくりの展開を目指して〜学校歯科保健からはじまる8020健康社会〜』。  平成29年度「第56回全日本学校歯科保健優良校表彰」では、優秀校(文部科学大臣賞)6校、日本学校歯科医会会長8校、日本歯科医師会会長賞11校が表彰を受けた。  午後より行われた基調講演では、「健康長寿社会の実現に向けたライフコース・アプローチ」をテーマに、東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野の辻一郎教授が講演。健康長寿を実現するための課題として、幼少期の健康教育の重要性とともに、健康格差を生まないための社会環境の整備が必要であることを指摘した。

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次期改定「本体財源の確保を強く求めていく」―日本歯科医師会・堀憲郎会長

 日本歯科医師会の定例記者会見が10月26日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で開催された。あいさつに立った堀憲郎会長は今回の衆議院選挙を振り返り、「政権与党の歯科医療に対する理解が定着していることが評価され、歯科界全体への思いにつながったものと考えている」と述べた。  次期改定に関わる質疑では「本体財源の確保を強く求めていく」とし、政府与党への働きかけについては、「基本的に政治対応は日歯連盟の役割となるが、なぜその財源が必要なのかという根拠や政策等は日歯が打ち出し、日歯連盟と相互理解の下で進めていく」とした。

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「口元ビューティー」テーマに「歯の健康シンポジウム2017」開催―日本歯科医師会

 日本歯科医師会主催による「歯の健康シンポジウム2017」が10月4日、東京・日本橋の三井ホールで「今日から出来る 口元ビューティー」をテーマに開催され、一般女性を中心に約350名が来場した。  基調講演は、東京医科歯科大学の和泉雄一教授を講師に招き『すべての女性に知っていただきたい歯周病予防』を講演。シンポジウムの後半にはテレビ朝日『BeauTV〜VOCE』の公開収録が行われ、司会を務めるモデルの河北麻友子さん、タレントのはるな愛さん、講師の和泉氏による「口元ビューティー」をテーマにしたトークショーが行われた。

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平成29年度社会保険指導者研修会、日本教育会館で開催

 平成29年度社会保険指導者研修会が10月16日、東京・一ツ橋の日本教育会館で開催された。小雨のぱらつく天気の中、全国の都道府県歯から多数の社会保険担当役員が参加し、演題を聴講し情報交換を行った。  冒頭のあいさつに立った厚生労働省の鈴木俊彦保険局長は、「28年度改定では、かかりつけ歯科医機能の評価の新設や術前術後の口腔機能管理に対する評価の充実、歯科訪問診療における諸連携に対する評価の新設等を行った。30年度改定においても、地域包括ケアシステムにおけるかかりつけ歯科医機能やチーム医療の推進、患者像の変化や多様化を踏まえた口腔機能管理、口腔疾患の重症化予防、生活の質に配慮した歯科医療の提供のあり方等について検討を行っている。中医協において具体的な議論を進めて参りたい」と述べた。

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口腔がんとCAD/CAM冠の2題でプレスセミナー開催―日本私立歯科大学協会

 日本私立歯科大学協会主催による「歯科プレスセミナー」が10月12日、東京・丸の内のコンファレンススクエア・エムプラスで開催された。  講演は、奥羽大学歯学部口腔外科学講座の髙田訓教授による『自分では分からない口腔がん』、北海道医療大学口腔機能修復・再建学系デジタル歯科医学分野の疋田一洋教授による『歯科治療で進む技術革新の流れ〜先進医療から生まれたCAD/CAM冠〜』の2題が行われた。  髙田氏は日本で増加している口腔がんへの対応について、「2016年の患者数は21,700人になると予測されており、死亡率は46.1%で胃がん(38.7%)などよりも高い。死亡率が高い理由は、口腔がんに対する認知不足と口腔がん検診が普及していないため発見が遅れること。初期がんの死亡率は低いがステージ進行すると死亡率は急速に高まりQOLも大きく低下するため、早期発見が非常に重要」と考えを述べた。

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