タグ別アーカイブ: 東日本大震災

　学校法人総持学園は、鶴見大学や同大付属の中高等学会等、複数の学校の各所について空間放射線量率を測定し、その結果を1月26日にホームページ上で公開した。 　測定場所は、同学園が運営する鶴見大学・鶴見大学短期大学部、同大附属の幼稚園や中高等学校、所管する複数のグラウンドなど。調査結果はほとんどの場所で事故前と比較して「増加なし」となったが、一部の場所においては増加が見られた。汚染が確認された場所については、堆積物の除去、高圧水による洗浄等を行った結果、事故前と同程度の空間放射線量率に除染されていることが確認できたという。 鶴見大学のホームページ

　1月7日、第28回「歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」（日本歯科医学会主催）が、東京・市ヶ谷の歯科医師会館大会議室で開催された。 　同会（集い）は歯科医学の発展のために臨学産共同も含め、専門領域を越えて研究の活性化を図ることを目的に開催され、今回は10題の学術的なテーマに加え、日本歯科商工協会の山中通三会長を演者に迎え「新歯科医療機器・歯科医療技術産業ビジョンについて」の発表が行われた。 　特に注目を集めたのは井上一彦氏（鶴見大学歯学部探索歯学講座）による発表で、福島第一原発事故に伴い放射されたプルトニウム239、ストロンチウム90の歯牙における蓄積量を調査し人体への影響を推定しようとする試み。会場からは、抜去歯牙の収集方法や分析結果の扱いについて慎重を求める意見も挙がり、実施にあたりさまざまな課題はあるものの今後の進展が注視された。 日本歯科医学会のホームページ

　平成23年12月23日、神奈川県横浜市のはまぎんホールヴィアマーレで、デンタルファミリーオーケストラの第１回チャリティーコンサートが開催された。 　ＤＦＯデンタルファミリーオーケストラは、現役の歯科医療従事者の中から音楽演奏愛好家が集まり2010年に結成。昨年4月に東京都内で開催を予定していたが、3月11日の震災で延期を余儀なくされ、会場を移してチャリティーコンサートとしてこの日を迎えた。 　歯科医師の主催にふさわしく、開演前には会場ロビーにスペースを設け一般市民を対象に歯科相談を実施。開演冒頭では実行委員長の長正英氏（栃木県開業）があいさつに立ち、「このコンサートが日本の復興に少しでも役立てられればと思う。」とし、収益を義援金等に利用することを明らかにした。つづいて宮田隆氏（元明海大学病院長）が歯周病と全身の関係をテーマにプレトークを行った後、自ら演奏者の一員に加わり演奏の幕を開けた。

　お会いした岩谷孝男社長はとてもお元気だった。 　震災発生時には車を運転中だったが、すぐに社員の安否を確認し仕事を中止して帰宅させた。なんとか皆、帰宅難民にならずに済んだそうだ。車の中で揺れがおさまると同時にものすごい勢いで雪が降ってきた。地震の影響があるのかもと思って、とても怖かったそうだ。幸いにも、本社、支社とも被害は最小限にとどまり、110名の社員は全員無事だった。 　岩谷社長は日々感じたことを月に１度、社内に貼り出している。震災後の4月1日には以下の言葉を書いた。 1000年に一度の大地震がやってきた おまけに原発事故までついてきた 会社は必ず皆さんを守ります 復興に向かってアイ・ディー・エルは前進します 皆さん全員で一つの力になって頑張ろう 『私達は生かされたのだから』 こちらの方が元気をもらってしまったようだ。（『歯科医療経済』12月号に詳しい記事を掲載予定です。）

　神奈川県歯科技工士会が立ち上げた東日本大震災の被災者をサポートするプロジェクト「Japan Dt Aid」が10月９日、10日の両日にわたり、宮城県石巻市で被災地支援活動をおこなった。「Japan Dt Aid」は、震災直後から復興支援チャリティーTシャツを販売、その資金をもとに「義歯洗浄剤・義歯ケース・歯ブラシ」などを被災地に提供していたが、１０月８日深夜より宮城県石巻市に入り、３００世帯の仮設住宅地域で歯科医師の指示のもとに義歯洗浄を実施。あわせて歯科衛生士によるブラッシング指導も行われた。 　神奈川県歯科技工士会の佐野哲郎理事は現地での活動について「患者さんから『義歯の調子がよくなった』『本当にありがとう』という感謝の言葉をいただいたとき、医療の本質を知ったような気がしました。医療人としての歯科技工士のやりがいにつながります」と述べた。 「Japan Dt Aid」のホームページ