誤飲しても安全で虫歯・歯周病菌に効果のある天然抗菌剤「ネオナイシン」、九州大学ほかの共同研究で開発

 九州大学大学院農学研究院と(株)優しい研究所は、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部との共同研究により、植物性乳酸菌が作る天然のたんぱく質である抗菌ペプチド「ナイシンA」を抽出した「高純度ナイシン」と「梅エキス」を独自の配合比で組み合わせた天然抗菌剤「ネオナイシン」を開発したことを発表した。
 「ナイシンA」は病原性の黄色ブドウ球菌や虫歯菌などのグラム陽性菌に対して強い抗菌効果を示すことが知られており、今回さまざまな天然物質の中から選定した「梅エキス」と組み合わせたことで、グラム陰性菌に対しても抗菌効果があることが示されたとしている。「ネオナイシン」は天然成分100%の抗菌剤であり、飲んでも安心であることから虫歯菌、歯周病菌への抗菌効果のある天然原料として有効活用が期待される。同大学では今後の展開として、2013年中にも高齢者・重度心身障がい者のための「ネオナイシン」を用いた口腔ケア製品が発売される予定としている。
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