歯科用貴金属価格の随時改定、10月より4品目で上げ、2品目で下げ―厚生労働省

 厚生労働省は7月30日、中央社会保険医療協議会・総会を開催し、歯科用貴金属の随時改定についての議論を行い、6品目での価格変更を提案し了承された。
 告示価格上昇となるのは金銀パラジウム合金の4種、価格下落となるのは銀合金の2種。その他の金地金や金合金等についての告示価格は据え置かれた。パラジウムは供給国側の問題もあって、長らく地金価格の上昇傾向が続いている。主な供給国はロシアと南アフリカだが、南アフリカで鉱山労働者のストライキが続いたことに加え、昨今のウクライナ問題でロシアについても供給が不安視される状況となっており、今後の価格も安定が見込めない状況にある。10月から価格改定が行われる品目は下記の通り。

▼告示価格 引き上げ
歯科鋳造用金銀パラジウム合金/1,190円(△112円)
歯科非鋳造用金銀パラジウム合金 板状/1,239円(△145円)
歯科非鋳造用金銀パラジウム合金 バー状パラタルバー用/983円(△70円)
歯科非鋳造用金銀パラジウム合金 バー状リンガルバー用/1,090円(△146円)
▼告示価格 引き下げ
歯科鋳造用銀合金 第1種/135円(▼7円)
歯科鋳造用銀合金 第2種/143円(▼8円)

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