「アウトプットの指標だけでなく、アウトカムの指標を設定する必要」田口歯科医療管理官―社会保険指導者研修会

 平成26年度社会保険指導者研修会が9月17日、日本教育会館・一ツ橋ホール(東京都千代田区)で開催された。主催者あいさつに続き、厚生労働省保険局の田口円裕歯科医療管理官が「最近の社会保険を取り巻く状況について」を講演し、歯科に関わる次期診療報酬改定に向けた課題を述べた。
 田口氏は、「従来の診療所完結型の歯科医療は〝う蝕の本数を何本に減らすか〟などのようにアウトプットの指標でしかなかった」とし、「今後は機能も踏まえ、歯科保健医療によって食事や会話など国民の生活の質がどのように変わったかというアウトカムの指標を設定した上で進めていく必要がある」と考えを示し、「重症化予防の観点から、学校保健で言われるCoと呼ばれる部分を保険に取り込んでいくようなことの検討も必要」と述べた。

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