東京地検が日本歯科医師連盟を家宅捜索、政治資金規正法違反の疑い

 東京地検特捜部は4月30日の早朝、政治資金規制法違反の疑いで、東京・市ヶ谷の歯科医師会館内にある日本歯科医師連盟本部を家宅捜索し、関係資料等を押収した。石井みどり参議院議員(自民党)の中央後援会に対し、年間の上限を超える9500万円を寄付した疑いが持たれている。
 政治資金収支報告書によると、日歯連盟は2013年1月23日に西村まさみ参議院議員(民主党)の「西村まさみ中央後援会」に5千万円を寄付。その同日に西村後援会は「石井みどり中央後援会」に同額の5千万円を寄付。日歯連盟はその後の3月15日に「石井みどり中央後援会」に対し4500万円を直接寄付しており、結果的に9500万円が石井後援会に渡った形になる。両後援会はいずれも日歯連盟内部の政治団体で日歯連盟の髙木幹正会長が代表を務めている。
 この会計処理については1月23日の臨時評議員会で「不適切ではないか」と指摘されていたが、「政治家、政党とは関係のない組織で法的には問題ない」と答えていた。

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