三師会がTPP参加に懸念の意思を表明

 平成23年11月2日、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会は共同記者会見を開き、TPP交渉への参加に懸念の意思を表明した。
 日本医師会の原中勝征会長は「公的医療保険制度はTPPの議論の対象になっていない模様とする政府の見解は楽観的すぎる」とし、過去の日米交渉や米韓FTAの経過をもとに強い懸念を示した。
 三師会は政府に対し「TPPにおいて、将来にわたり日本の公的医療保険制度を除外することを明言すること」「TPP交渉参加にかかわらず、医療の安全・安心を守る政策として、混合診療の全面解禁を行わない、株式会社を参入させないなど、個別、具体的に国民に約すること」の2点を要請した。

※TPP(Trans-Pacific Partnership)日本語では、環太平洋経済連携協定、環太平洋パートナーシップ協定などと表記。2006年に発効した、シンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国による環太平洋戦略的経済連携協定(Trans-Pacific Strategic Econoic Partnership) の拡大を目指して9カ国が交渉中。現時点での参加予定国は上記4カ国に加えて、アメリカ、オーストラリア、ペルー、ベトナム、マレーシア。

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