日本歯科医師会会長予備選挙候補者による立会演説会、歯科医師会館で開催

 関東地区歯科医師会連合会および東京都歯科医師会の共催による「日本歯科医師会会長予備選挙候補者による立会演説会」が12月9日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で開催された。立候補者した富野晃氏、山科透氏、堀憲郎氏が届出順に登壇して掲げる政策を述べた。
 富野氏は、「これからは歯科疾患が全身に与えるリスクも伝えていくようステップアップする必要がある」とし、診療報酬改定については包括化ではなく他職種連携のもとに報酬をシェアする〝政策的改定率〟の導入を推進することを提案した。
 山科氏は、「大久保執行部の提唱した〝生活を支える医療〟は理想論であってエビデンスがない。これからはエビデンスに基づいた〝健康を作り出す医療〟に転換する必要がある」とし、「有識者会議の委嘱、人事の検討を進めており、顔を変えるだけでなく具体的な政策を示すことが重要」と述べた。
 堀氏は政策として、第1に平成30年の医療と介護の同時改定への対応を挙げ、「改定後10年間の医療の方向性を決める節目。国の関連部署で同時多発的に議論が進めるため情報収集のインフラ整備が必要」としたほか、機能回復の評価、新技術・新材料の保険導入など、「限られた財源でも行える対応はある」とした。

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