2000年からの15年間で1日の歯科患者数は約20万人増―8020推進財団

 8020推進財団による「平成28年度歯科保健事業報告会・公募研究発表会」が9月17日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で開催された。事業報告3題、公募研究3題が発表され、それぞれについて財団専務理事の深井穫博氏と日本歯科医師会常務理事の髙野直久氏が座長となり質疑が行われた。
 質疑の中で深井氏は、2000年からの15年間で1日の歯科患者数が約20万人、1ヶ月のレセプト枚数も400万人ほど増えていることを明らかにした。
 この指摘について、国立保健医療科学院統括研究官の安藤雄一氏は、「15歳から44歳では虫歯の減少と歩調を合わせて受療率が減っているが、その減少を上回る増加が高齢者で生じており歯の本数の増加と高い相関がある。昔は70歳くらいになると歯科受診率の低下が顕著だったが状況は変わってきている。過去のイメージで考えるのは注意が必要」と考えを示した。

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