松本歯科大学研究チームが関節リウマチ等に伴う骨破壊防止につながる可能性のある研究成果を発表

 松本歯科大学の小林泰浩准教授らの研究チームは、骨芽細胞が分泌するタンパク質「Wnt5a」が破骨細胞の形成に関与しており、シグナル因子を抑制することで関節リウマチにおける骨破壊を防げる可能性があることをモデルマウスの実験により明らかにした。同研究成果は、米国の生物医学ジャーナル「Nature Medicine」電子版に掲載された。
 研究チームの説明によると、Wnt5a作用を遮断するためにGST-soluble Ror2タンパク質を合成し関節リウマチモデルマウスに投与。その結果、受容体RANKの発現抑制とともに、顕著な骨吸収抑制が認められたという。小林准教授らは、Wnt5a-Ror2シグナルは関節リウマチに伴う骨破壊や骨粗鬆症を防ぐための新たな標的となることを示唆しており、最終的には新薬の開発につなげていきたいと語っている。
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