ケンコーコムが第三者割当増資、楽天の連結子会社に

 5月17日、ケンコーコム(株)は楽天(株)と資本業務提携に関して合意し、楽天(株)を割当先とする第三者割当増資を行う予定であることを発表した。
 発行予定の株式数は27,706株で、発行済株式総数に対する割合は40.48%。すでに、楽天は子会社を通じてケンコーコムの株式を7,480株保有しており、増資が完了すればケンコーコムは楽天の連結子会社となる。業務提携の内容については、バックエンドシステムや物流の共同運営、海外業務展開等についての可能性を検討していくという。
 ケンコーコムは、大衆薬のネット販売を省令で規制することは違法として国を提訴し、先日の東京高裁では、ほぼ全面的な勝訴を勝ち取った。しかし、厚生労働省が最高裁への上告を行ったため、法廷闘争は続いている。厚生労働省の上告が今回の合意に与えた影響は不明だが、第三者割当増資が実施されれば、ケンコーコムは厚生労働省を相手とする法廷闘争を続けるために強力な親会社をえたといえる。

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