科学技術振興機構が歯科臨床実習用のヒト型患者ロボット「SIMROID®」の開発を成功と認定

 日本歯科大学附属病院の羽村章病院長らの研究成果を基に、(株)モリタ製作所が「独創的シーズ展開事業 委託開発」として進めていた歯科臨床実習用のヒト型患者ロボット「SIMROID®」が、科学技術振興機構(JST)より開発成功として認定された。
 同ロボットは、臨場感のある歯科研究教育用シミュレーターとして開発され、本物のヒトに酷似した外観を持つ。眼球、まつげ、口、首、左手といった部位を動かすことが可能で、これらの動きの組み合わせで、痛みや不快な表情、嘔吐反射等を再現できる。発話機能も備えており、現状では日本語と英語に対応しているという。ロボットの操作、実習の記録・再生などは、市販のパソコンにインストールした専用ソフトウェアで行う。
 開発期間は約3年間、費用は約2.3億円とされている。歯科大学の臨床実習や共用試験、OSCE等に用いられることを想定しており、平成24年度中にも販売が開始される見通し。
科学技術振興機構(JST)のホームページ ※5月24日のプレスリリースを参照。

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