社会歯科学研究会のシンポジウム『病院と歯科、病院の歯科』

 第6回社会歯科学研究会が6月17日、東京・水道橋の東京歯科大学で開催された。研究会に先立って行われた総会では、次期会長に箱崎守男氏(岩手県歯科医師会会長)が選出され、会長指名により副会長に石井拓男氏(東京歯科大学)、矢澤正人氏(東京都新宿区健康部)および理事6名を決定した。
 午後の公開研究集会『病院と歯科、病院の歯科』シンポジウムでは、国立がんセンターで歯科を担当する上野尚雄氏が周術期医療の連携状況について発表し、昨年1月末から今年5月26日までに連携窓口を受診した患者は413名、そのうち1都4県の連携歯科医院に紹介した患者は229名であると述べた。また、口腔ケアの有効性を考慮して、本年3月1日より、1)口腔粘膜炎や骨髄抑制を起こす恐れのあるレジメンの化学療法、造血幹細胞移植、2)長期にわたるビスフォスフォネート製剤の使用、3)頭頸部への放射線治療、のがん治療予定者および治療既往歴のある患者、に連携の対象を拡大したことを明らかにした。

カテゴリー: 学会・イベント   パーマリンク

コメントは受け付けていません。