日本歯科医師会定例会見、最近のインプラント治療による事故報道のあり方に懸念

 日本歯科医師会は6月28日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で定例会見を行った。冒頭のあいさつで大久保満男会長は消費税増税の問題にふれ、「歯科医師会や医師会が論じる問題ではなく、あくまで政治的な判断である。われわれの役目は歯科医療を通じて国民の健康をどう守っていくかであり、今後政権がどうなってもわれわれの使命に変わりはない」と述べ日歯の見解とした。
 質疑の中で大久保会長はインプラント治療による事故報道について、「新しい医療技術は恩恵だけでなく新たなリスクを生むため、われわれは不断の研鑽を積まなければならない。その上で述べるが、細菌に汚染された口腔内にインプラントを埋めるリスクは大きく、患者さんの協力を含めた予後管理が必須となる。従って、長期間を経てから起こった不具合まで同等に事故扱いすることには疑問がある」と述べた。

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