医療保険制度改革について議論―社会保障審議会・医療保険部会

 厚生労働省において1月9日、第85回社会保障審議会・医療保険部会が開催され、「医療保険制度改革について」が議題となった。日歯からは常務理事の堀憲郎委員が出席し、いくつかの点に関し日本歯科医師会としての認識を示した。
 「医療費適正化計画の見直し」に関しては、「都道府県が医療費の水準に関する目標値を定める」という点について、「目標設定により必要な医療提供が窮屈になることは避けるべき」との懸念を示し、「医療費適正化の議論には発症予防、重症化予防の視点も重要で、そこには摂食嚥下機能が深く関わる」として、日本歯科医師会として地域医療構想の議論等の中でも提案していることを説明し、それらの議論とも整合性のある検討を求めた。
 また、「所得水準の高い国保組合の国庫補助の見直し」について、「これまでの部会で指摘した様々の問題について更に慎重な配慮が必要であり、組合が赤字解散に追い込まれるような施策があってはならない」として、仮に何らかの見直しをするとしても、個々の組合の状況を個別に慎重に把握した上での検討が行われることを要望した。

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