広島大学、エーザイ(株)、メディア(株)が産学共同開発製品、「イータック義歯防菌スプレー」らを発表

 国立大学法人広島大学は1月6日、東京・芝浦のキャンパス・イノベーションセンターで、入れ歯や歯ブラシを24時間防菌できるスプレーを産学共同開発したことを発表した。広島大学大学院医歯薬保健学研究院の二川浩樹教授と、エーザイ株式会社、メディア株式会社の連携によるもので、固定化防菌成分Etac(イータック)を応用した「イータック義歯防菌スプレー」と「イータック歯ブラシ防菌スプレー」を1月7日より発売する。
 メディア代表取締役社長の辻啓延氏は、「広島大学発の口腔ケアという新たな潮流を作っていきたい」と述べ、続いて二川氏がこれまでの研究成果と、広島県商工労働局医工連携プロジェクトによる老健施設で実施したモニター結果について報告した。
 イータックは消毒薬の働きを持つ4級アンモニウム塩と、表面と反応して固定化するエトキシシランを合成化したもので、入れ歯や歯ブラシに噴霧して乾燥させると簡便に抗菌・抗ウイルス加工ができ、その効果が持続することが特徴。歯科医院専売とし、希望小売価格(税別)は、義歯用が1本2,000円、歯ブラシ用が1本1,500円。

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