月別アーカイブ: 3月 2016

「災害時の『食べる』を支えるシンポジウム」開催、多職種連携のあり方を討議

 「災害時の『食べる』を支えるシンポジウム」(日本災害時公衆衛生歯科研究会)が3月12日、東京医科歯科大学特別講堂で開催された。  座長の中久木康一氏(東京医科歯科大学)は開会にあたり、「災害時の多職種連携の必要性が叫ばれながら、現場での実践が進んでいない現実がある。〝歯〟でまとまることから〝食〟でまとまることに活動の輪を拡げることが重要であり、ポイントは情報の共有と評価にある」と述べ、幅広い分野の専門家が問題提起し協議することを本シンポジウムの意義として掲げた。  シンポジウムでは岩手県歯科医師会会長の佐藤保氏ほか、歯科衛生士、保健師、管理栄養士、言語聴覚士という5つの職種がそれぞれの立場から課題を示した。

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第109回歯科医師国家試験、合格率63.6%、合格者数で初めて2000人の大台割れ

 3月18日、第109回歯科医師国家試験の合否結果が厚生労働省および地方厚生局にて発表された。総出願数は3,706人、総受験者数は3,103人、総合格者数は1,969人で、新卒・既卒合計の全体合格率は63.6%(前回63.8%)と前回より僅かに低下、合格者総数は初めて2000人の大台を割り込んだ。新卒のみでの合格率は72.9%(前回73.0%)だった。  大学別では、東京歯科大学(93.3%)と東京医科歯科大学(91.0%)の2校が全体合格率(新卒・既卒合計)で9割を超え、新卒のみの合格率では徳島大学が96.8%で最高となった。一方、私立大学7校で全体合格率が5割を切るという厳しい結果となった。

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堀憲郎氏ら24名の理事候補者が承認され新執行部が発足―日本歯科医師会

 日本歯科医師会の第182回臨時代議員会が3月10日、11日の両日、東京・市ヶ谷の日本歯科医師会館で開催された。会務報告に続いて行われた議事では、平成28年度事業計画など全7議案が協議ののち可決承認された。  第5号議案「理事選任の件」では、3名が立候補した日歯会長予備選挙を制した堀憲郎氏を含む24名の理事候補の信任投票が行われ、理事候補者全員が出席代議員138名(有効投票136票)の過半数の信任を受け選任された。  臨時代議員会の終了後、堀憲郎新執行部による第1回理事会が開催され、その後、新役員の紹介と記者会見が行われた。あいさつに立った堀会長は、「平成30年度の医療介護の同時改定に向け、社会保障の将来を決める重要な議論が始まる。そこに歯科医療の位置づけを書き込んでいくことが最大の課題と考えている。全国の会員が望むことは活気のある歯科界を取り戻すことである。選挙公約の一つであるさらなる活性化に向けて取り組んでいきたい」と述べた。  また、震災から5年目となる今も東北三県で未だ復興のめどが立っていない会員の問題について、「われわれはともすれば震災を忘れて日常生活を送りがちだが、いまだ復興に至っていない状況があることは承知している。今後も寄り添っていこうということが全理事者の意志である」と述べた。

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月刊 『歯科医療経済』 2016年3月号を発刊しました

◆特集/平成28年度診療報酬改定の評価と課題 ◇ かかりつけ歯科医機能の評価と個別改定項目の解説 ◇ 包括化の流れと新病名創設への可能性   /日本歯科医師会・遠藤秀樹 常務理事 ◇ 平成28年度改定の歯科技工への影響   /株式会社コアデンタルラボ横浜・陸誠 代表取締役 ◇ 平成28年度診療報酬改定の主な内容 ◆ メッセージ/3.11からの復興 被災三県の現状   最終回 おいかわ歯科医院/及川陽次 ◆ Topics ◇ 中央社会保険医療協議会・第328回総会で診療報酬改定の答申 ◇ 平成28年診療報酬改定について三師会が共同記者会見 ◇ 提案事項の保険収載率は50%/日本歯科医学会・代議員会 ◇ HPKIなど地域包括ケアシステム参画への課題を示す/都道府県会長会議 ◇ 歯科衛生推進フォーラムを開催/日本歯科衛生士会 ◆ 巻末カラー ◇ 現役歯科美女図鑑/川元麻実子さん ◇ アラデンCultureClub/「ラグビー」小枝義典さん ◇ 編集部突撃レポート/第2回 外客対応・対策EXPO ◇ ようじ先生の復興日記/及川陽次 ご購入はこちら(シエン社の該当ページ)

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白石康博氏に「エクセレントクリニシャン」の称号を授与―明海大学歯学部生涯研修部

 明海大学歯学部生涯研修部は3月4日、東京・新宿の明海大学・朝日大学歯科医師生涯研修センターで、2015年度「歯科総合医育成コース」資格称号授与式を開催した。  同コースは、知識・技術・人間性に優れ、国民に寄与する歯科医師の養成を目的に2014年度から制度化されたもので、本年はクリニカルベーシックコースおよびクリニカルステップアップコースを修了した「エクセレントクリニシャン」として白石康博氏(千葉県勤務)が、中嶌裕歯科総合医評価機構長(明海大学歯学部長)より資格称号を授与された。  中嶌評価機構長は同コースが目指すクリニシャンの在り方について、「現在の歯学教育では、卒業してすぐに患者さんが満足する治療をできるレベルに至っていない。そこで本学では基礎からしっかり積み上げてレベルの高い治療を目標にする本コースを創設し、広範囲な視野を持った治療ができる総合医の養成を目指している」と述べた。

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