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平成23年度の健保組合決算見込み、経常収支は3,489億円の赤字

 健康保険組合連合会(けんぽれん)は9月13日、平成23年度の決算見込状況を公表した。平成24年3月末の組合数は1,443組合で15組の減少(新設4、解散7、合併消滅12)した。  平成23年度の赤字額は3,489億円となり、高齢者医療制度創設以降、4年連続で3,000億円超の赤字額を計上することとなった。赤字の組合は1,101組合で全体の76.3%を占め、すでに保険料率が協会けんぽの平均保険料率(9.50%)を上回る組合も105組合となっている。  法定給付費の総額が3兆5,293億円(前年度比2.44%増)に対して、「後期高齢者支援金等」「前期高齢者納付金・退職者給付拠出金等」の合計額が2兆8,721億円(前年度比8.71%増)と、支出の41.0%、保険料収入の44.1%を占めるに至っており、この状態が続けば、解散に追い込まれる組合が続出することが危惧されるとして、国民会議により十分な審議が行われ、持続可能な真の改革が実現されることを期待するとしている。 健康保険組合連合会(けんぽれん)のホームページ

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健康保険組合連合会が「平成23年度高額レセプト上位の概要」を発表、1ヶ月の医療費の最高額は1億1,550万4,940円

 健康保険組合連合会(けんぽれん)は9月13日、「高額医療給付に関する交付金交付事業」に申請された医療費における「平成23年度高額レセプト上位の概要」を発表した。  1ヶ月の医療費が1,000万円以上のものは、前年度より5件増加し、過去最高の179件。1位は1億1,550万4,940円(疾病は血友病)で初めて1億円を突破した。1,000万円を越えた179件の疾病の内訳は、循環器系疾患64件、血友病48件、先天奇形30件、悪性腫瘍11件、その他26件。金額階級別交付件数の推移を見ると、100万円未満の階級のみ減少しているが、その他の金額階級ではすべて増加しており、なかでも500万円以上の階級が15.68%ともっとも高い伸びを示している。 健康保険組合連合会(けんぽれん)のホームページ 平成23年度高額レセプト上位の概要.pdf

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健康保険組合連合会が平成24年度の予算状況推計の概要を公表、赤字の組合が全体の9割

 健康保険組合連合会(けんぽれん)は、予算データの報告があった1,346組合の数値をもとに、平成24年度の予算状況を推計し結果の概要を公表した。  資料によると、平成24年度予算は5,782億円の経常赤字で、高齢者医療制度創設以降、5年連続の大幅赤字が続く見込みという。赤字の組合は全組合の約9割、保険料率を引き上げた組合が約4割、平均保険料率は8.310%(調整保険料率含む)となり、前年度比で0.371ポイント増加の見込みだった。全体としては協会けんぽの保険料率を下回っているが、すでに協会けんぽの料率を上回っている組合も66組合あり、財政悪化に歯止めがかからない状況が続いている。  同連合会は、厳しい経済情勢で保険料収入の大幅な増加が期待できない一方、団塊世代の前期高齢者参入に伴う納付金は増加しており、経常収支の大幅な赤字傾向は今後も不可避であろうとしている。すでに支援金・納付金が5割近くを占める状況となっており、財政悪化に歯止めをかけるためには、公費の拡充と定財源の確保、世代間の保険料負担のバランスの見直し等、高齢者医療制度改革の早期実現が不可欠としている。 健康保険組合連合会(けんぽれん)のホームページ

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