健康保険組合連合会が平成24年度の予算状況推計の概要を公表、赤字の組合が全体の9割

 健康保険組合連合会(けんぽれん)は、予算データの報告があった1,346組合の数値をもとに、平成24年度の予算状況を推計し結果の概要を公表した。
 資料によると、平成24年度予算は5,782億円の経常赤字で、高齢者医療制度創設以降、5年連続の大幅赤字が続く見込みという。赤字の組合は全組合の約9割、保険料率を引き上げた組合が約4割、平均保険料率は8.310%(調整保険料率含む)となり、前年度比で0.371ポイント増加の見込みだった。全体としては協会けんぽの保険料率を下回っているが、すでに協会けんぽの料率を上回っている組合も66組合あり、財政悪化に歯止めがかからない状況が続いている。
 同連合会は、厳しい経済情勢で保険料収入の大幅な増加が期待できない一方、団塊世代の前期高齢者参入に伴う納付金は増加しており、経常収支の大幅な赤字傾向は今後も不可避であろうとしている。すでに支援金・納付金が5割近くを占める状況となっており、財政悪化に歯止めをかけるためには、公費の拡充と定財源の確保、世代間の保険料負担のバランスの見直し等、高齢者医療制度改革の早期実現が不可欠としている。
健康保険組合連合会(けんぽれん)のホームページ

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