定員超過の歯科大学・歯学部に改善を要請

 日本歯科医師会の宮村一弘副会長は5月24日の定例記者会見で、今春の歯科大学・歯学部の入学者状況について、「入学定員を大幅に超えた大学があると聞いている。仮に事実であるならば、行政、私立歯科大学協会等にしかるべき要請なり意見書なりを出すことを決定し、その意向を文科省にも伝えている」と述べた。質疑の中では、「厚労省は現時点で行政指導はできないとしているが、当たり前のこととして意見書は出すし、文科省も同様のニュアンスを示している」とした。
 つづいて、厚生労働省の歯科医師国家試験制度改善検討部会が4月18日に提出した報告書をもとに、今後の歯科医師国試の動向に触れ、今後の検討課題として、「大学4年修了時に行うCATB(共用試験)を公的な認証試験にして座学を終了し、残る2年間は参加型の実習を充実させる。その後の国試は座学ではなく臨床に関する知識の検証を行い臨床研修医に移るというシナリオの下地がある」と述べ、将来、大幅改変の可能性があることを示唆した。

カテゴリー: 医療団体, 歯学部・歯科大学   パーマリンク

コメントは受け付けていません。