『ゆびガード』破断に起因する死亡事故を受け、消費者庁および厚生労働省が注意喚起

 厚生労働省は口腔用の手指保護具『ゆびガード』(株式会社オーラルケア)破断に起因する死亡事故について、消費者庁から病院団体等への注意喚起がなされたことを受け、各都道府県の衛生主管課(室)等に宛てて注意喚起を促す事務連絡を発出した。
 資料によると、4月11日、当該製品を使用中にその一部が破断し、患者の口腔から体内に入る事故が発生した。患者は病院に搬送され、レントゲン、CT、内視鏡検査を行ったが破片は発見できず、施設に戻った。その後、容体が急変し、再度病院に搬送されたが、咽頭部に留まった破断した破片周辺に生じた浮腫により窒息、死亡が確認されたという。なお、当該製品の破断事故はこれまでに4件発生しているが、いずれも破片がすぐに除去されたため、上記以外の人的被害は発生していないという。
 『ゆびガード』は患者に咬ませることにより一定の開口を保持し、口腔ケア等の処置を行いやすくする製品。衝撃に強いプラスチック(ポリカーボネート)製で、レントゲンにまったく写らないか、見分けが極めて難しい場合があるという。オーラルケア(株)では上記事故を受け、当該製品の出荷を停止しホームページおよび販売先代理店宛てのダイレクトメールにより注意を呼びかけている。
(株)オーラルケアのホームページ

▼(株)オーラルケアによる注意喚起の内容
●事前にひび割れなどの外観上の異変がないことを確認のうえご使用ください。
●口腔ケア時に万が一、「ゆびガード」が破断し患者さんの体内に製品の一部が残留したときは、体内からの摘出処置をおとりください。
●体内からの摘出ができなかった場合は、医療機関にて適切な処置をとってもらってください。
※本製品はレントゲンの機種により、まったく写らない、または見分けが極めて難しい場合がありますのでご注意願います。

カテゴリー: 企業情報, 政治・行政   タグ:   この投稿のパーマリンク

コメントは受け付けていません。