施設の介護現場における歯科医師の関わり方について見解―大久保日歯会長

 日本歯科医師会は1月22日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で定例記者会見を開催した。質疑では、前日に行われた連絡協議会の席で厚労省老健局の担当者より、「介護施設で食の機能を維持する取組みを行っているのは看護師、管理栄養士が中心で、歯科医師、歯科衛生士はほとんど関わっていない」との指摘があったことに対し日歯としての対応が問われた。
 この点について大久保満男会長は、「介護保険の議論の中で初めて〝食べる楽しみ〟という表現が用いられた事は極めて重要と評価するが、施設の介護現場で歯科医師が関わるための門は極めて狭い。改定の議論の中で歯科医師が関わるチャンスを増やす努力が必要と考えている。ただし、リスクを伴う状況が発生した時の責任の所在等も考慮し、当初はゆるやかな形で進めながら役割分担や指示系統を決めていくべきだろう。現実に即した議論を進めていくことが大切と考えている」と考えを示した。

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