随時改定で4月より金銀パラジウム合金の告示価格は1279円に―中央社会保険医療協議会

 1月28日、厚生労働省において中央社会保険医療協議会の第290回総会が開催された。議題には「歯科用貴金属価格の随時改定について」も含まれ、歯科鋳造用金銀パラジウム合金等、パラジウムを含む5項目について改定価格が示された。
 日歯から出席している堀憲郎委員は、「金銀パラジウム合金は歯科医療費の5%近くを占めていると認識しており、その価格見直しによる歯科医療費への影響率は診療報酬改定率に匹敵することもある。更に最近10年程度は、見直しの度に価格上昇の傾向が続いているように受け止めているので、厚労省事務局には過去10年程度の価格見直しの傾向が分かる資料を提示頂きたい」と要望した。
 また、貴金属代替材料に関し、「そもそも価格変動の激しい金属材料を、歯科保険診療の中心に据えていることは適切ではないとの考えをもっている。平成26年度診療報酬改定では対象が限定されてはいるが、メタルフリー材料であるCAD/CAM冠が先進医療から保険導入された。そのような金属代替材料の開発や保険収載に向けての対応は加速されるべきと考えるので、次期改定も含め今後そのような議論ができる資料の提示をお願いしたい」と対応を求めた。
 今回の見直しでは平成27年4月1日から歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格は、現行の1190円から1279円となる予定。

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