月別アーカイブ: 11月 2016

ミールラウンドと口腔リハビリをテーマに多職種が参加―日本訪問歯科医学会

 第16回日本訪問歯科医学会が11月6日、東京・お茶の水のソラシティカンファレンスセンターで開催され、約500名の歯科関係者が参加した。メインテーマは、「ミールラウンドから口腔リハビリテーションまで〜世界に誇る訪問歯科診療〜」。午前のシンポジウム「病院・介護施設でのNST・ミールラウンドの実際」では、多職種がそれぞれの視点から考えを示した。  管理栄養士の阿部貴代氏(永生病院・東京都)は、「経管から3食経口摂取に完全移行でき栄養状態が改善しても、食形態がミキサー食のままではやはり心残りがある。噛んで食べるには歯科関係者を含むミールラウンドが必要」と述べた。歯科衛生士の今井美季子氏(わかくさ竜間リハビリテーション病院・大阪府)は、「永遠の課題は水分摂取。不足を補うにはどうしても経管に頼らざるを得ないのが現状」とし、歯科医師の糸田昌隆氏(同)は、「栄養ケアマネジメントはすべて〝骨格筋量が生命予後を左右する〟という結論に行き着く。ポイントは歯科が参加して食事場面の観察・評価をすること」と問題提起した。

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東京都女性歯科医師の会、設立7年目を迎え会員数は288名に

 東京都女性歯科医師の会(竹内千惠会長)の「平成28年度秋の学術講演会・懇親会」が11月6日、東京・丸の内のシャングリ・ラ ホテル東京で開催され、160名を超える歯科関係者が来場した。東京都女性歯科医師の会は、女性歯科医師の相互支援を目指して設立されて7年目を迎え、会員は現在288名となり年を追うごとに活動の輪を広げている。  講演会は、「総義歯診療の女神に近づく第一歩〜印象採得を知る〜」をテーマに、東京歯科大学の櫻井薫教授(老年歯科補綴学講座)、阿部伸一教授(解剖学講座)の二人を講師に招いて行われた。

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プレスセミナー「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える」開催―日本私立歯科大学協会

 日本私立歯科大学協会主催による第6回プレスセミナー「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える」が11月1日、東京・丸の内のコンファレンススクエア エムプラスで開催された。講演は、潜在患者が300万人以上といわれる「睡眠時無呼吸症候群」と、食べ物の好き嫌いを解明する「摂食行動を制御する脳科学」の2題をテーマに行われた。  岩手医科大学歯学部の佐藤和朗教授は、「睡眠時無呼吸症候群には、中枢性、混合性、閉塞性などのタイプがあるが、歯科で行っているマウスピース(オーラルアプライアンス/OA)を用いて下顎を前方誘導する治療のターゲットは閉塞型のみである。患者毎に適切な治療を選択するためにはCPAPの使用や外科処置を視野に入れた医歯連携が不可欠」と述べた。

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スマートフォンのカメラ機能を活用する電動歯ブラシの最上位モデルを発売

 家電のブラウン(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン)は11月上旬に充電式電動歯ブラシ「ブラウン オーラルB」の最上位モデル『ジーニアス9000』シリーズを発売する。  『ジーニアス9000』シリーズは、スマートフォンのカメラ機能と歯ブラシ本体に内蔵されたモーションセンサーの技術によって、磨いた部位を検知する「ポジション検知機能」を搭載している。スマートフォンアプリの画面から磨き残しの部位を確認できるほか、ブラシの押し付け過ぎを知らせたり、磨く時間を正確にガイドするなどの機能がある。色はホワイトとブラックの2色。オープン価格。

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日本歯科医師会、医療事故調査制度研修会を歯科医師会館で開催

 日本歯科医師会の医療事故調査制度研修会が10月29日、東京・市ヶ谷の歯科医師会館で開催された。  午前の講演では、厚生労働省の名越究医療安全推進室長が、「平成28年9月末現在、医療事故の報告件数は388件で、診療科別では外科(69件)、内科(56件)、消化器科(34件)、整形外科(34件)などが上位。相談件数は1820件だった」と報告した。  日本医療安全調査機構常務理事の木村壯介氏は、相談内容からみた印象として、「ハイリスクな症例に対する高難度・高侵襲的な処置が増える中で、現病の進行や併発症の結果なのか、提供した医療による予期せぬ死亡なのか、その境が非常に複雑になっており全体像を俯瞰することが必要」と考えを述べた。  また、報告を戸惑う理由として、「遺族からクレームがなければ報告しないという認識、事故の報告は過誤を認めたことになるという悪いイメージがいまだにある」として、医療事故に対する考え方を改める必要性を訴えた。  講演終了後にはグループワーク研修として、歯科と病院の事例について例題をもとに討議が行われ、1グループずつ発表を行ったのち質疑を受けて終了した。

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